観測衛星の情報 <その1> |
このサイトでは、スペースウェザークラブのサイトでよく画像などを使っている観測衛星について紹介&説明します。 |
1:SOHO衛星
(Solar and Heliospheric Observatory)
NASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(欧州宇宙機関)によって
開発された太陽探査機。
1995年12月に打ち上げられた。太陽と地球の間のラグランジュポイントL1付近で 24時間太陽の観測を行っている。
ラグランジュポイントL1(wikipediaより)
地球からは約150万kmの距離。
SOHO衛星の最新データ画像はこちら
© SOHO(ESA/NASA)
観測例1:LASCO C3によるコロナグラフ(遮光円盤を置いて人工的に日食の状態になっている)
コロナ質量放出(CME)の観測
(真ん中の白い○が太陽の大きさ)
© SOHO(ESA/NASA) 動画加工:スペースウェザークラブ
観測例2:LASCO C2によるコロナグラフ:コロナ質量放出(CME)の観測
(真ん中の白い○が太陽の大きさ:C3と比べてみよう!)
LASCO C3と比べてかなり拡大して中心を撮影している。
© SOHO(ESA/NASA) 動画加工:スペースウェザークラブ
観測例3:EIT195観測装置によるX線フレアの観測
波長19.5nm(ナノ・メートル)で観測した太陽像
(紫外線よりかなり短くX線に近い)
© SOHO(ESA/NASA) 動画加工:スペースウェザークラブ
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2:
ACE衛星(Advanced Composition
Explorer)
SOHO衛星と同じラグランジュ点L1点付近に位置するNASAの
衛星。
1997年8月に打ち上げられた。
リアルタイムのデータ
Space Weather Prediction Center(SWPC)により、
太陽嵐の予測、警告を行うのに利用。
© ACE(NASA)
ACE衛星の太陽風データ観測については
今日の宇宙天気(中級)をご覧ください。
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3:
SDO衛星(Solar
Dynamic
Observatory)
NASAの太陽観測衛星。 2010年2月に打ち上げられた。
地球の自転と同じ周期で、軌道傾斜角28.5度(地球の赤道面と衛星軌道が作る面の傾き)で
約36,000kmの高度を飛行。
太陽の表面、大気(彩層)等を様々な波長にわたって高分解能で観測。
また太陽の磁場も観測。
SDO衛星の最新データ画像はこちら
© SDO(NASA)
宇宙天気で使用している観測装置の紹介
1:AIA:紫外線から極紫外線の領域を高い空間分解能で観測。
2:HMI:日震学の手法を用いて太陽表面の磁場を観測。
観測例1:HMIによる太陽表面(黒点群が見られます)
© SDO(NASA)
観測例2:AIA94観測装置(波長94Å(オングストローム)=9.4nm(ナノ・メートル)
極紫外線と呼ばれる、紫外線の中でもX線に近い領域)にて観測された、X線フレアの様子。
(この色は人工的に付けられたものです)
© SDO(NASA) 、 動画加工:スペースウェザークラブ
観測例3:AIA304観測装置
(波長304Å(オングストローム)=30.4nm(ナノ・メートル)
の、紫外線の中では短い波長で観測された太陽の様子。
(この色は人工的に付けられたものです)
© SDO(NASA) 、 動画加工:スペースウェザークラブ
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